弓構えの留意点
足踏み、胴造りで基本の姿勢が整ったら、次に弓を射る動きへ移る為の準備段階が弓構えですね。
右手(妻手)を弦にかけて矢をおさえる取懸け(とりかけ)、弓を握る左手の形を整える手の内、顔を向けて射ようとする的を見定める物見の3つの動作からなります。
これらの3つの弓構えの動作が出来てはじめて、弓を引き矢を放つ動作に移ることができるので、弓を持つ左手、矢と弦を押さえる右手の動作をしっかり習得することが大切です。
そして、弓構えまでは、自分が射る為の基礎となる準備段階であるので、一つ一つの動作を丁寧に正確に行うことが重要になり、それがしっかり出来れば、それ以降の動作がより良く出来るようになるのです。
弓構えの留意点としては、弓道は静と動の組み合わせで成り立っているので、各動作を一つずつ作ってから、次の動作に移るというように、何かをしながらという動作は行なってはいけません。
弓構えまでの動作は、 言うなれば建物の土台となる柱などの基礎の部分であり、それがしっかりしていないと丈夫な立派なものが建たないと同じことなんですね。
したがって、的中率を上げたいなら、会以降に重点を置くのではなく、体配から丁寧に各動作を行うようにしましょう。
実際に優れた射手になるほど、一つの動作を大切にしており、正しい基礎が出来ているからこそ的中するのです。
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