工夫稽古も弓道の上達には不可欠
弓道は工夫稽古をすることも上達するには必要だと思います。
工夫稽古というのは、今より上の段階を目指していろいろな稽古を工夫して取り入れること。
稽古には見取り稽古、数稽古がありますが、実際の稽古では人それぞれ上達も違うので、その人の成長段階に応じて様々な取り組みが必要になるからです。
例えば、実績のある指導者から教わることだったり、弓道教本や指南書から知識を得たり、部活の仲間で教えあったり、他校のライバルから学ぶなど、様々なところから刺激を受けて吸収して稽古に生かすことも一つの方法です。
引き出しが多くなれば、それだけ試合で起こる様々な状況において臨機応変に対応もできるようになれるはずです。
弓道の目標では、よく「正射必中」という言葉で言われます。
「正しい射は必ず中る」という考え方です。
正しい射と一口に言っても簡単なことではありません。
@射法八節
A基本姿勢を含む作法、礼法
B試合や審査になどでで定められたルールの遵守
なども考えなければならないでしょう。
自分の目標している人から学ぶには、見取り稽古は欠かせませんし、自分の体に技術を定着させるには数稽古も不可欠です。(直接見れない場合は、映像などから)
また、弓道の試合や審査では自分以外に頼れるものはありません。
いわば自分自身との戦いであり、自ら考えて臨まなくてはなりません。
他者から学ぶことは絶対に必要ですが、上級者の技術や考え方などを参考にして、自分にあった練習の仕方を工夫することも大切ですね。
そして、稽古に工夫をすることで、少しでも早く上達に結びつけることができるようになれるはずです。