詰め合いと伸び合いとは?
弓道の会において重要なことは、詰め合いと伸び合いと言われますが、きちんと何かを説明することができますか?
まず、詰め合いとは会において筋骨にあった縦横十文字を正しく形作ることになり、体の縦筋と足、腰、肩の線との十文字である三重十文字をつくりあげることを主としています。
更にそれに伴い五重十文字も正しく形づくり、弓の力を最大限に矢に伝わるように、筋肉や骨を組み合わせることをいうのだと思います。
素引きは矢がないので容易に確認することが出来ますが、行射は矢があるのでなかなか難しいものですね。
一方、伸び合いとは矢束いっぱいに引き収めたあと、詰め合いを行うにしたがっ萎縮することなく気力を充実させて上下左右に伸びることです。
決して矢の長さ(矢束)以上に引っ張るのではなく、心気の充実をはかって、離れにおいての気合の発動を促すものです。
伸び合いでは、腕を曲げる時に使用される筋肉を中心に引き分けると伸びられないので、背と両腕の伸筋群を使うことで伸びることが出来ます。
ただ、的にこだわったり、技の欠点などに気を奪われたり、堅くなったりすると伸び合うのが困難になってしまいます。
その為、射技の練習は、伸び合いの習得にあるといってもいいかもしれません。
全日本弓道連盟の教本では射法八節の会の中に「詰合い」「伸合い」があり、段級審査などでもこうした問題は良く問われるので、身体と頭の両方で正しく理解しておくことが肝心だと思います。
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