残心の形!意識するポイントとは?
弓道の残心は自分の意思でその形をつくるのではなく、あくま自然な離れの延長線上にあります。
そのため、射全体の正しい流れが必要になります。
残心のときの左手の位置を弓止まりといいますが、弓道初心者ほど離れのときの左手の位置とずれが生じ、振れ幅が大きくなり、上級者になるほど、その振れ幅は小さくなります。
通常、引き分けの力の流れが止まっていなければ、手を引っ張ると親指が弦に引っ張られるようになるので、残心の右拳の形はグーになります。
また、引き分けを行い、矢が放たれる直前までの動きが会ですが、そこで流れが止まってしまい、力強く握っているときには、右拳がパー、あるいはチョキの形になるはずです。
弓手(左手)の力が弱いと、右手が下がって離し、矢を上方向に飛ばそうとすれば、残心で右手が下がってしまいます。
加えて、上押しが強ければ、残心で手首を折って本はずが前に出てしまうでしょう。
右手がほとんど開かない残心を小離れというのですが、二の腕や弓手肩の動きが弱いと、右手の動きも弱くなり、小離れになってしまいます。
その他にも、中指、薬指、小指の三指の握りが浅い時、あるいは握りが強すぎるときには、弓の反動で弓を落としてしまうことがあるので気をつけてください。
また、弓手の肩や二の腕の働きが弱いと弓手(左手)が前後に残ったり、会の時に右手の肘を強く詰めすぎると馬手(右手)が前後に残る場合もあります。
いずれにしても残心は意図的にその形をつくるのではありません。
会での伸び合いの延長線上なので、矢の延長線上に離す意識が必要です。
正しい残心にするためには、一流弓道家(指導者)はどの段階で何をどのようにイメージしているのか、知っておくとさらなる上達につながるはずです。
待望の中級者向け!弓道DVDがリリース!
関連ページ
- 足踏みのコツ
- 胴造りのコツ
- 弓構えの留意点
- 取懸けの手順
- 手の内の作り方
- 物見の手順
- 打ち起こしの高さ(角度)と手順
- 引き分けと大三の留意点
- 会の構成の留意点
- 離れのコツ
- 残心の重要性
- 早気の直し方
- 弓道の練習で出来るマメ
- 大三以降の引き分けのコツ
- 狙いのつけ方(的付け)
- もたれを克服するには?
- 口割りが低くなってしまう
- 平付けを改善するには?
- 顔向けの不正
- 顔を打つ
- もたれの技術的要因
- 胴造りの重要性について
- 詰め合いと伸び合いとは?
- 羽引きと円相の構え
- 弓道の押手について
- 会の意識とは?
- 引き分けができない
- 利き目の調べ方
- 大三から引き分けの留意点
- 弓構えで人差し指に力が入りすぎる
- 取り懸けのやり方と矢の位置
- 取り懸けの親指と弦の位置
- ゆがけの使い方の押さえてきたいポイントとは?
- 良い射のイメージを持つことが上達の近道
- 手の内の射癖!大三で崩れるのは?
- 会で射癖を生じさせない意識するポイント
- 打ち起こしの射癖!意識する感覚とは?
- 物見の射癖!狙いの見え方も変わってくる
- 引き分けの射癖!会に入る前のチェツクポイントとは?
- 離れの馬手について!理想は自然に見えること
- 引き尺がとれない、足りない
- 離れでのひねりの力について
- 弓道の大会で緊張・あがりはなぜ起こる
- 中押しのポイントとは?上手くできないなら、、、
- 行射動作とその確認には時間が必要?!早気の解決を困難にしているものとは?
- 的の見方と弓手の動きの関係!的中率を上げる狙いのつけ方とは?
- 射の運行イメージを持って練習すれば的中率も上がる?!
- 離れ(狙い)の悪癖の直し方
- 肩や肩甲骨の動きについて!肩が上がる矯正法とは?
- 上級者を目指すなら守破離を旨としよう
- 取り懸けに違和感があるならゆがけの中の指に注目しょう
- 弓手の手の内と弓!注意点と押さえておくべきポイントとは?
- 【何秒必要?】会は考えることではない!体の感覚でイメージしよう!
- 口割りが低い!直し方と練習法とは?