弓道の大会で緊張・あがりはなぜ起こる
弓道の大会で必要以上に緊張してしまう、なんてことありません?
緊張をネットで調べてみると「心やからだが引き締まること」と書いてありますが、事をなすうえで自然に沸き上がってくるものなので、しっかり自分で受け止めることが大切です。
良く何をしたら試合中に緊張がほぐれますか?ということを質問する人がいますが、この期に及んでリラックスしようとしても時間的にも本能的にも難しいものです。
結果、正しい射法で射られた矢は必ず中るという「正射必中」から外れてしまうことになりかねません。
ここぞいう一射のときにふわふわしていたら、きちんと対応ができません。
緊張することは悪いことではなく、正しく緊張して普段の練習の成果を発揮すべく真剣に射を行うことが重要だと思います。
絶対に中てたいというときの一射というのは難しいですが、弓道では心気を丹田におさめるといわれるように、丹田から発する気をもって離れる一射ともいえ、正しい緊張は必要とします。
もちろん、過度に緊張すると体がこわばってしまいますが…。そう考えたら試合である程度緊張しないと中らないとも言えるかもしれません。
むしろ、試合で問題になるのはあがりだと私は思っています。
あがりと緊張は同じように感じるかもしれません。
あがりは試合会場における普段と違ったでことに対する過度の興奮などの体の反応からくる不安感、注意力の低下、焦り、考えがまとまらないなど心理的・生理学的現象と言われています。
試合であがらない、あるいは緊張しないようにするには、普段の稽古をきんと行い、試合中に起こる不慮の出来事は受け流し、打ち起こしから離れまでの普段行っている練習での動作や所作、リズム通りに行うことに意識を集中して行うことが基本です。
逆にいえば、試合において必要以上に緊張しあがってしまうのは、普段の稽古や練習でしていないことを無意識でやっていることが多いために起こるとも言えます。
あがり中に矢を射ると、十分に確認できていない射になり、早気になったりと満足した結果が得られないことが予想されます。
試合では緊張してしまうのは誰しもあるので、目の前の動作や所作に意識を集中して行射を行うことを心がけるようにすべきでしょう。
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