会の意識とは?
弓道の上手な人の会は、矢の先が止まって見えるものですね。
弓道をはじめたばかりの初心者の人なら、離れの前には矢を止めなければいけないと思うかもしれません。
たしかに会は外面的には矢が静止しているように見えるかもしれませんが、内面的には決して止まってはいません。
ですから、弓は止まってはいけないのです。そんなこともあり「伸びろ」と言われる人もいると思いますが、どう伸びればいいのかなかなか分かりませんよね。
そこで、会に入ったら両肩が1ミリ伸びてリリースするという意識をもってやると良いと思います。
感覚的には肩、肘、手首の関節を伸ばすようにし、5〜6秒間にじりじりと伸びあうようにするわけです。
弓はノンストップでその伸びを決して止めてはいけないんですね。
そして、その際に主に使われる筋肉というのは前鋸筋で、胸部の筋肉のうち胸郭外側面にある胸腕筋のうちの一つで、肩甲骨の裏側から肋骨とを結んでおり、肩甲骨が背骨から的の方に動かすときに使われます。
ですから、この筋肉を鍛えなければ的中は望めないとも言えるかもしれません。
この筋肉を鍛えるには、弓を引くのが一番いいですが、その他にも腕立て伏せやゴム弓を毎日やるようにすると効果的です。
そうすることで、伸び合いながらリリースすることがしだいに苦しくなくなってくるでしょう。
ただ、会は前鋸筋を鍛えれば良いという簡単なことではなく、そこには気力が充実し体と弓矢が渾然一体となって気迫に満ち、天地左右に伸び合うことが大切になるでしょう。
待望の中級者向け!弓道DVDがリリース!
関連ページ
- 足踏みのコツ
- 胴造りのコツ
- 弓構えの留意点
- 取懸けの手順
- 手の内の作り方
- 物見の手順
- 打ち起こしの高さ(角度)と手順
- 引き分けと大三の留意点
- 会の構成の留意点
- 離れのコツ
- 残心の重要性
- 早気の直し方
- 弓道の練習で出来るマメ
- 大三以降の引き分けのコツ
- 狙いのつけ方(的付け)
- もたれを克服するには?
- 口割りが低くなってしまう
- 平付けを改善するには?
- 顔向けの不正
- 顔を打つ
- もたれの技術的要因
- 胴造りの重要性について
- 詰め合いと伸び合いとは?
- 羽引きと円相の構え
- 弓道の押手について
- 引き分けができない
- 利き目の調べ方
- 大三から引き分けの留意点
- 弓構えで人差し指に力が入りすぎる
- 取り懸けのやり方と矢の位置
- 取り懸けの親指と弦の位置
- ゆがけの使い方の押さえてきたいポイントとは?
- 良い射のイメージを持つことが上達の近道
- 手の内の射癖!大三で崩れるのは?
- 会で射癖を生じさせない意識するポイント
- 打ち起こしの射癖!意識する感覚とは?
- 物見の射癖!狙いの見え方も変わってくる
- 引き分けの射癖!会に入る前のチェツクポイントとは?
- 離れの馬手について!理想は自然に見えること
- 引き尺がとれない、足りない
- 離れでのひねりの力について
- 弓道の大会で緊張・あがりはなぜ起こる
- 中押しのポイントとは?上手くできないなら、、、
- 行射動作とその確認には時間が必要?!早気の解決を困難にしているものとは?
- 残心の形!意識するポイントとは?
- 的の見方と弓手の動きの関係!的中率を上げる狙いのつけ方とは?
- 射の運行イメージを持って練習すれば的中率も上がる?!
- 離れ(狙い)の悪癖の直し方
- 肩や肩甲骨の動きについて!肩が上がる矯正法とは?
- 上級者を目指すなら守破離を旨としよう
- 取り懸けに違和感があるならゆがけの中の指に注目しょう
- 弓手の手の内と弓!注意点と押さえておくべきポイントとは?
- 【何秒必要?】会は考えることではない!体の感覚でイメージしよう!
- 口割りが低い!直し方と練習法とは?