行射動作とその確認には時間が必要?!早気の解決を困難にしているものとは?
弓道で行射動作の確認を行っていますか?
弓道で年齢に関係なく足踏みから残身までの行射の流れである射法八節等などに従って体をしっかり働かせるためには、それぞれの動作とその確認には一定以上の時間が必要になります。
もちろん、そのかかる時間の長さは人によって様々です。
例えば、それによって引き起こされるのが早気。
一般的には会に入ったか入らなかった時に、間をおかずして離してしまう多くの弓道家が陥りやすい射癖でしょう。
こうした早気は、必ずしも射形から引き起こされるものではなく、精神面や技術面、体力面などが関係していると言われます。
弓道の初心者の段階では、体の各所の伸び合いや気力の充実を待たないで、的中にとらわれ「中てたい」という衝動的な感情が引き金になって起こることが多いものです。
自分では十分な時間が経過して離したつもりが、実際のところ半分以下の時間で体の各所の伸び合いや気力の充実を待たずして離していたりする。
特に学生などの若い頃というのは時間の感じ方が長く感じられる傾向があるものです。
このように時間感覚のズレが若い人ほどあると思うので、それが早気の解決を困難にしていると考えます。
学生生活の最後の大会などで、早気で終わってしまったりするのは嫌ですよね。
なので、時間のズレがあることを理解して、会においては左右の伸び合い(右ひじ、右肩、左肩、左手の内等や胸の要所の伸び合い)を順番に確認し、それが完了するまで離さないようにする。
結果、中らなくても潔く諦めて稽古をすると良いかと思います。
例え中ったとしても、正しい射法で射られた矢は必ず中るという「正射必中」の面から考えると矯正の対象になるからです。
ちなみに、早気の人は離れのあとの残身の時間も短い傾向があります。
そのため、残身の時間を十分にとり5秒以上とるというように定めるなど、動作の注意点やコツを踏まえ、根気良く稽古に取り組み、結果につなげていきましょう。
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