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射法八節のコツ

足踏みからはじまり、残心で終わる行射の基本である射法八節ののコツやポイントを中心にお伝えしています。
正しい射形に近づく上での参考にあれば幸いです。

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射法八節のコツ記事一覧

足踏みがしっかり出来ていますか?射術で一番最初に行う動作が足踏みで、射法八節の中で重要な正しい姿勢をとる為の最も基礎となる下半身の作り方であり、単なる足を開く動作ではなく、これを軽視する初心者は絶対に上達しないので、コツや手順を知っておきましょう。足踏みは、的に自分の立つ位置を決め、上半身を支えるという大切な役割があります。そして、基本的な足踏みの動作の手順としては、矢を弦にかけて直立の姿勢をとり...

足踏みで基本の下半身の姿勢が決まったら、次はその上の上半身の姿勢を整えます。これが胴造りです。右手で弓を左前方に移し、弓の下側の先端である本弭(もとはず)を左の膝頭の上に置き、胴造りに入ります。胴造りのコツでもあり、気をつけなければいけないのは、上体だけで推し測るのではなく、下半身を含めた体全体の基本姿勢として捉えることです。また、胴造りは割と簡単に出来るので、安易に行いがちですが、矢を射る行射の...

足踏み、胴造りで基本の姿勢が整ったら、次に弓を射る動きへ移る為の準備段階が弓構えですね。右手(妻手)を弦にかけて矢をおさえる取懸け(とりかけ)、弓を握る左手の形を整える手の内、顔を向けて射ようとする的を見定める物見の3つの動作からなります。これらの3つの弓構えの動作が出来てはじめて、弓を引き矢を放つ動作に移ることができるので、弓を持つ左手、矢と弦を押さえる右手の動作をしっかり習得することが大切です...

右手(妻手)で矢と弦を押さえる取懸けが上手く出来ていますか?とりわけ弓道を始めたばかりの初心者の中学生で、一度で取り掛けをビシッとできない選手も少なくないでしょう。取懸けが正しく行われないと、弦が十分に引けなくなり矢を放つ妨げになるなど、行射に差し響いてきますね。取懸けの手順としては、矢を弦に掛けた位置から10センチ程下に、親指の付け根あたりにあるゆがけの弦枕(つるまくら)にかけ、帽子(ゆがけの親...

手の内を正しく作ることが出来ていますか?手の内は簡単に言えば左手での弓の握り方のことですが、初心者のうちは上手く出来ずに痛みやマメが出来たり、崩れてしまったりという悩みがある方も少なくないでしょう。手の内の理想は、弓を押した際に、親指の頭と人差し指の付け根の部分が同じ高さになることです。逆に最もやってはいけないのが、親指を曲げてしまうことです。弓は1センチでも異なった場所で手の内を作ってしまうだけ...

顔を向けて的を見定める物見がしっかり出来ていますか?取懸け、手の内が出来たら物見へと移り、弓構えの動作は完了しますが、丁寧に正しく向けることが大切ですね。物見の手順とコツとしては、取懸けから手の内までは視線は手元にありますが、ここから手の内を整えた左手を斜め後方である背中側に向かって10センチ程度押し開いた後に的に顔を向けるようにします。(足は足踏みの位置から動かさない)この時に、顔を強く向けるよ...

打ち起こしがしっかり出来ていますか?弓構えまでの動作をキープしながら弓を左右に引き分ける前に、弓矢を持つ両腕を上げる最初の動作が打ち起こしです。両腕を頭より少し上の位置まで上げていきます。そして、正面と斜面打起こしがあり、多少動作が違いますが、どちらも胴作りが崩れないようにして、余計な力を指先や肩に入れないで水平に矢を保ってゆっくりと打ち起こします。また、腕をあげた時の高さは、床と腕が45度の角度...

引き分けを疎かにしていませんか?打起こしで上にあげた弓を弓手(左手)と妻手(右手)で引き分ける動作のことですが、意外と意識していないことが多く、会以降に重大な失敗として現れることも少なくありません。そして、胴造りを崩さないで左右のバランスが同じ程度になるような意識をもって注意深く引き分けることが大切です。引き分けのやり方には、正面内起こしでは、矢束の三分の一程度引いた状態である大三(だいさん)で、...

会は、足踏みから引き分けまでが出来て胸に弦がつき、矢が頬につくまで引いた矢を放つ直前までの状態ですね。弦を胸につけることで、常に一定の支点で矢を引くことができますし、頬付けする位置も上唇と下唇の延長線上の口割と言われるあたりを目安にして、いつも同じところになるように意識して行います。足踏みから引き分けは、言わば会に辿りつく為に行ってきたとも言えるでしょう。そして会は、三重十文字が完成され、左右の張...

離れが上手く出来ていますか?離れは弓道で弓から矢が放たれた瞬間のことであり、あくまでも会の延長であり単独で存在するものではなく、足踏みから会までの動作を正しく正確に身につけていないと出来ません。的の中心をに矢を放つイメージをもち、しっかり妻手の張り方向を確認して、力を保ちながら弓手の角見で弓を押し出す意識を持って行います。矢筋に気を配り、会での力を変えないように、伸合いの延長線上で矢を離すようにす...

残心の重要性を理解していますか?矢を放った離れの後の姿勢が残身(残心)になり、弓を引いた後の姿勢をしばらく静止させて維持する行為になります。足踏み、胴造り、引き分け、会、離れと続き、射の結果が残身となるので、残身は言わば射の総決算とも言え、全ての過程を正確に行うことで得られるものです。その為、手や足はもちろんのこと体全体を動かさないで離れの姿勢を崩さず、緊張を保って気を緩めてはいけません。つまり、...

早気でお悩みではありませんか?早気は多くの弓道家が陥りやすく、非常に厄介な問題ですね。また、必ずしも射形が悪いから引き起こされるとは限らず、恐怖心などが早気の主な原因として挙げられることから、早気の直し方で考えなければいけないのは、技術的な面での早気の進行状況や精神状態のあり方(呼吸法を含む)など、両方を考える必要があるでしょう。実際に、早気というほどではないが少し会で我慢できないとか、ある状況で...

弓道の練習をしていてマメが出来て痛いという人も少なくありませんね。マメが出来やすいのは体質にもより個人差がありますが、練習量の多い人ほどまめが自然と出来るものです。そして、マメが出来る場所は、小指の中間あたりや小指のつけ根の下付近、更に天紋筋の下にマメが出来やすいようです。これは的中率が高い人の手のひらに共通して見られる特徴です。また、親指の付け根に豆やタコが出来やすい人もいれば、違うところに出来...

大三が終了後の後半の引き分けが上手く出来ていますか?引き分けの準備となる大三が終わったら、弓手(左手)は押し、妻手(右手)は引きながら矢が下らないように水平に弓を10cmから15cm程引いていきます。この時に左手の中指と親指が引っ付いていることを確認しながら、右肘を意識して弦を引くようにしていきます。最初から最後まで左手の押手が誘導していく形になり、腕や手首の力抜いてリラックスして行います。矢を真...

弓道での狙いのつけ方(的付け)が上手く出来ていますか?狙いは右目主体で見るようにし、会に入った時に、弓の左側から的が半分に見えるのが正しい狙いでしょう。但し、その人の体型によって見え方が変わってきます。矢が的方向に向いていても、その人が痩せているのか、太っているのかなどによっても見え方が違ってきます。その為、狙いのつけ方には,矢摺籐から左側に的が見える満月、左側に半分だけ見える半月、的が矢摺籐の中...

もたれでお悩みではありませんか?弓道でもたれとは、離れが10秒以上できない状態になりますね。原因としては、早気と同様にメンタルが大きく関わっていると言われています。大会や試合などでの勝敗がかかった行射や団体戦でのプレッシャーのかかる場面では、どうしても中てたいという気持ちが射技に微妙に影響を与えてしまうものです。そもそも矢を放つ時というのは、引手で矢を持っている状態ではありますが、意識して放とうと...

口割りが低くなってしまうという悩みはありませんか?口割りとは、弓道の頬付のひとつで、会の状態に入った時に矢が唇の合わせ目にくることですね。また、口割りが降りないとか、つかないという悩みがある人もいるでしょう。矢の位置を安定させる為にも、軽く頬についていることが必要になり、右手のゆがけの位置を体に近づけ、頬付は口割りを最低ラインにします。頬付が一定でないと、いくら狙い(見え方)を正確に行っても、矢の...

離れが真っ直ぐにならないなど、平付けに悩まされていまんか?平付けとは、取懸けで手の甲が完全に外側を向いしまうことですが、そのようになるのは、取懸けがしつかり出来ていないことが考えれます。そもそもその際の筈の位置は、人差し指と親指の股の奥の付け根あたりセットし、右手を手前(内側)にひねって矢を押さえなければいけません。そうすれば自然に人差し指の側面で押さえることになり、弦を引いている間は矢が安定しま...

顔向けの不正で正しい狙いが定められなくなっていませんか?最近の学生に多く見られるのが弓手重視の引き方になっている人が多く見られます。弓を押す意識が強いと、弓手が動かなければ狙いも動かないので、中りやすい面もあります。ですが、的中を意識しすぎてしまって弓手肩が入りすぎ、右の馬手の肩が抜けることで胴が退きやすくなり、肩線がぶれてしまいます。その結果、顔向けも甘くなって正しい狙いが定めににくくなります。...

離れの時に弦で顔を打つということはありませんか?その他にも、弓道で耳や頬、胸を打つという人もいるでしょう。特に、顔を思いっきり打ってしまうと、それがトラウマのようになって離れの時に緩んで弓を体から離してしまいがちになるものです。そもそも体に当たるのは、右手のひねり不足が原因でしょう。胸弦も頬付けも、しっかりひねっていれば離れた瞬間に弦がゆがけがの腹に沿って前方に出て行くので、打つことはありません。...

弓道でもたれ、遅気で悩んでいる人も少なくありませんね。もたれを克服するにはのところでも既に説明しましたが、適度なタイミングを逃して持ちすぎてしまう現象です。精神敵的な要因は、「顔や腕を払ってしまうかもしれない」などの離れの恐怖心や会が充実していないことなどがあります。学生の方で15秒くらい持ってしまう人もいます。離れを出すのは良くない、自然に離れないいけないという教わり方をしているので、技術的に離...

胴造りの重要性について正しく理解していますか?胴造りは正確な足踏みを基礎とし、矢が正しく的に当たるようにする為には、まずは正しい姿勢を作る必要があります。それには、足踏みが大切になります。胴造りはこのように正しい足踏みの上に、上体を正しく安静に置いて腰を据え、左右の肩を落とし、背骨から首を真っ直ぐに伸ばし、呼吸を整え、体の重心を腰の中央に置き、丹田に心気を収める動作です。このようにすることで全身の...

弓道の会において重要なことは、詰め合いと伸び合いと言われますが、きちんと何かを説明することができますか?まず、詰め合いとは会において筋骨にあった縦横十文字を正しく形作ることになり、体の縦筋と足、腰、肩の線との十文字である三重十文字をつくりあげることを主としています。更にそれに伴い五重十文字も正しく形づくり、弓の力を最大限に矢に伝わるように、筋肉や骨を組み合わせることをいうのだと思います。素引きは矢...

弓道の弓構えの最終段階では羽引きをし、それが終わったら物見を行うようになりますね。羽引きは、物見を入れる前に弓と矢の羽が重なっている部分を弓から引き出す動作になりますが、上半身を起こすような心持で行うといいかと思います。矢羽が弓に触れないくらいに両方の肘を張るようにして、両手を2〜3センチ押し開き矢の飛ぶ方向を決める大事な動作になりますね。この時には、左右の手を均等に開きます。そして、手の内を崩さ...

弓道で押手に悩みがある人も多いと思います。例えば、離れの時にいつも下がってしまうという人もいるでしょう。その原因の一つとして考えれるのは、上押しをかけすぎたり、押手の肩が上がっていることがあるでしょうね。なので、両肩を沈めるようにして伸びて、その際に下すじを利かせるように意識しながら離してみるといいかと思います。イメージとしては、押手の肩や手首、肘などの関節を真っ直ぐに揃えるようにして、ゆっくり的...

弓道の上手な人の会は、矢の先が止まって見えるものですね。弓道をはじめたばかりの初心者の人なら、離れの前には矢を止めなければいけないと思うかもしれません。たしかに会は外面的には矢が静止しているように見えるかもしれませんが、内面的には決して止まってはいません。ですから、弓は止まってはいけないのです。そんなこともあり「伸びろ」と言われる人もいると思いますが、どう伸びればいいのかなかなか分かりませんよね。...

弓道で上手く引き分けが出来ないという人も多いかと思います。引き分けに関しては、押手7で引手3の力が良いと指導されたりもしますが、これは日本人は右手が強いので左手を強く推せという意味合いがあると思われます。弓道を始めたばかりの初心者は、左手でリードしないと矢こぼれを起こしてしまうこともあるので、左手のリードも必要かとは思いますが、学生の方に多いのは、押手を強く押してしまって、会に入って伸び切ってしま...

弓道の利き目の調べ方をご存じですか?弓道では正しく的を狙うために、自分の利き目が左右どちらなのか事前に調べてておくことが大切です。利き目の調べ方としては、二人一組で確認する方法があります。調べ方としては、二人がやや離れて向かい合います。この時に二人を分かりやすくするためにそれぞれA,Bとしたとします。Aは指で輪を作り、その穴から両目で穴のなかにもう一方のBが入るように見ます。Bは、輪の中にAの左右...

弓道で打ち起こしで上方にあげた弓と弦を左右に引っ張り分けて離す動作が引き分けです。引き分けの最初の段階を「押大目引三分一」と呼び、弓手(左手)の押す力を強くして馬手の引く力は三分の1程度にするという意意味合いがあり、これが大三。つまり弓手の働き主導で、両こぶしを引き分けるようにします。常に弓手主導でいかないと、矢こぼれなどを起こしかねません。引き分けは、打ち起こしで上方にあげた両こぶしを左右に引き...

弓構えの時に、人差し指に力が入りすぎるということはありませんか?弓道の射法のポイントの一つである弓構えは、右手を弦にかけて矢を押さえる取り懸け、弓を握る左手の形を整える手の内、的を定める物見の3つの動作からなります。これが完成してはじめて、弓を引き矢を放つ動作が出来ます。。その際に弓手の人差し指に力が入りすぎていまうという人もいるでしょう。ですが、親指と向かい合い相対する人差し指は両方のバランスを...

取り懸けが上手くできないで悩んでいませんか?弓道の取り懸けは、ゆがけの親指に弦をかけて弓を引く準備をすることです。やり方は、顔の正面から弓をやや右に傾けて、体の正面で取り懸けの動作をおこなっていきます。弦枕がゆがけにある場合はこれに弦をかけますが、付いていない場合は親指のつけ根に近い内側に弦をかけるようにします。親指は弦に対して90度になるようにして、ゆがけの親指の帽子が矢に触れない程度の位置にお...

弓道において取り懸けの良し悪しは射に大きく影響します。正しい取り懸けがあってこそ、離れがスムーズに行えます。取り懸けで注意すべき細かい点はたくさんあり、矢や弦の位置、ゆがけ帽子の中の親指の押さえ方、向きなど多々あります。ゆがけ帽子の中の親指は伸ばしていたり、あるいは少し反らす場合もありますが、親指の先端を曲げすぎるのは良くありません。何故なら、指に力が入り、ゆがけ全体(手)でも握り込むようになって...

弓道の取り懸けとは右手で矢を保持することなので、取り懸けの良し悪しが離れに大きく影響してきます。その為、適正な無理のない取り懸け方法を身につけることは最重要課題と言えます。基本的には、正面、斜面打ち起こしともに取り懸けに大きな違いはありませんが、使用するゆがけが「四つがけ」か「三つがけ」かよって変わってくることがあります。四つがけは、薬指で帽子を押さえて、それに中指と人差し指を添えます。三つがけは...

弓道は良い射のイメージを持つことが上達の近道。それには、上手い人の射を良く見て観察してイメージを形成することが大切です。よい射を多く見て感じ取るように努力すれば、しだいに良い射のイメージが形づくられてくるからです。たくさんの言葉によるイメージ作りよりも、目で見たイメージ作りのほうがたやすいことが殆どです。そういった意味では、弓道では的中率の高い上級者の技術を視覚でとらえるようにすることは上達の助け...

弓道では角見の働きが、矢飛びに大きく影響してくるのは中級者の方なら承知しているはず。その為、最良の手の内は角見の働きと高い的中率を得るための超重要ポイントと言えます。的中率が悪いという結果に対しては、必ず原因があり、何かしらの射癖がある筈です。例えば矢が飛んで行った場所(矢所)が、前(右)に外れる場合なら、狙いが右すぎたり、角見が利いていない、物見が浅い、左手の押しが弱いなど、自分の射癖などの課題...

弓道において会は、最良の離れのための最終準備と言えます。その為、会に射癖があれば、離れにも不具合が生じたりしやすいものです。射癖とまではいわないまでも、ほんのわずかな形が変わるだけでも実際の力の働きなどにも影響が及ぶことがあります。そのため、射技の細かなところまで意識を持ち、射癖を生じさせないように注意を払い、理想型に近づけるるようにする努力は常に持ち続けたいものです。まずは形の上での完成を目指し...

弓道の打ち起こしで肩が上がるなど射癖がありませんか?弓道の打ち起こしは、正面と斜面打ち起こしの2通りの方法がありますが、いずれもゆっくり静かに頭上に弓を持ち上げて引分け動作をする前の準備段階といえます。弓構えでの整えた左右のバランスを崩さないように、両拳をゆっくり頭上に上げていきます。その際は弓や矢の向きにも意識を向けることが大切です。正面打ち起こしの場合、矢先が上がりすぎたり、下がりすぎたりする...

物見が浅くなったり、傾くということはありませんか?物見(顔向け)が正しくできていないと、姿勢や狙いにも影響を及ぼします。その為、顔の向きや頭の傾きなどの弓構え(物見)の射癖には注意が必要です。物見は自然で無理のないように顔を向けて的を見定め、弓を構えるようにしますが、引き分けとともに変化してしまうこともあります。最初に弓構えで正しく物見を行って行射が進んでもそれが変わらないようにしなければなりませ...

弓道で引き分けに射癖がありませんか?正面打ち起こし法では引き分けの途中で大三をとりますが、いつも正確にできることは、会から離れでの力の働きや形においてとても大切なことです。その良し悪しは的中にも直結してきますので、手の内が完成していない正面打ち起こし法では、大三での完成度が重要になります。その為、引き分けとその途中に位置は会に入る前の最終のチェツクポイントと言えます。その際、チェツクしたいのは、両...

弓道において離れは、伸び合いを続け、力と気合が最高潮に達したやごろの瞬間に角見が働いている状態で行う発射の動作ですが、馬手の指の動きに大きく左右されるといえると思います。弓道は矢を弓の右側に位置させる和弓を使うので、狙いが正しく、矢が的に向いているだけでは的中させることはできません。弓を真っすぐ押しただけだと、右方向に矢が飛び、頬や腕を弦で打ってしまう原因にもなってしまいます。その為、弓に反時計方...

弓道で、引分けのときに引き尺を一定にすることができていますか?引き尺がとれない、足りないという人も少なくないかと思いますが、矢束を一定に保つことは大変重要です。八束はおよそ身長の2分の1程度であり、狙いが同じだったとしても引くべき矢の長さである八束が違えば矢所も変わり、矢飛びが定まりません。引き過ぎると、その後の引分けがやりやすいですが、疲労しやすくなりますし、引き尺が足りない引き足らずは大三の保...

離れでのひねりはどのように意識していますか?和弓は弓の右側に矢を番えてあり、そのまま真っすぐに押すと右側に飛ぶ傾向があり、それを抑えるには力が必要になり、これがひねりといいます。離れは、会において伸び合い、集中が十分になされ矢が発射される瞬間の動作になり、この離れがそれまでの行射の全ての正しい動作を壊し、自己嫌悪に陥るか、矢が的の中心に吸い込まれていき、喜びを感じることができるかを決めます。そのた...

弓道の大会で必要以上に緊張してしまう、なんてことありません?緊張をネットで調べてみると「心やからだが引き締まること」と書いてありますが、事をなすうえで自然に沸き上がってくるものなので、しっかり自分で受け止めることが大切です。良く何をしたら試合中に緊張がほぐれますか?ということを質問する人がいますが、この期に及んでリラックスしようとしても時間的にも本能的にも難しいものです。結果、正しい射法で射られた...

手の内で中押しができていますか?弓道の手の内は中押しを意識する必要があります。中押しは、手の内を作った左手の中心を軸にした弓の握り方であり、形が崩れず、まっすぐに的に向かって弓に適切な力が加わる弓構えでの正しい持ち方です。ですが、手の内が上押しなると、親指に力が入るため手首が立ち、弓が的の方に傾きます。その結果、矢は下に飛び、手首が折れて弓の本はずが前に出た残身になってしまいます。逆に手の内の下部...

弓道で行射動作の確認を行っていますか?弓道で年齢に関係なく足踏みから残身までの行射の流れである射法八節等などに従って体をしっかり働かせるためには、それぞれの動作とその確認には一定以上の時間が必要になります。もちろん、そのかかる時間の長さは人によって様々です。例えば、それによって引き起こされるのが早気。一般的には会に入ったか入らなかった時に、間をおかずして離してしまう多くの弓道家が陥りやすい射癖でし...

弓道の残心は自分の意思でその形をつくるのではなく、あくま自然な離れの延長線上にあります。そのため、射全体の正しい流れが必要になります。残心のときの左手の位置を弓止まりといいますが、弓道初心者ほど離れのときの左手の位置とずれが生じ、振れ幅が大きくなり、上級者になるほど、その振れ幅は小さくなります。通常、引き分けの力の流れが止まっていなければ、手を引っ張ると親指が弦に引っ張られるようになるので、残心の...

弓道の狙いは、28メートル先の的を自分にひきつけるような感じ定めますが、的の見方と弓手の動きには深い関係があります。的の見方は狙いのつけ方でもありますが、これは射法八節の弓手の動きの流れの中で大きく次の4つにわけることができます。(狙いの付け方は、両眼で見ますが右目が主体)まず顔を的に向ける物見をして打ち起こしたときに見える的の位置が第一の狙いです。ここから大三に移行したときの引き分けした状態では...

弓道の射の全体の運行イメージを理解していますか?馬手の動きでも説明しましたが、腕の動きは腕を伸ばしていくようになりますね。高さは水平線と腕の角度が45度くらいです。ここから弓手も馬手も開いていき、最終的には「大の字」を体で作るイメージです。そして打ち起こし、引き分けと続いて行きますが、引き分けは、親指に弦が引っ掛かっているので、手首と肘の関節が曲がるだけ、その後に会、離れというようになります。これ...

弓が離れた瞬間の動作である離れに悪癖があるという人はたくさんいます。離れた後に弓手が前に出てしまう、こういう人は狙いが後ろについています。後ろについている人は弓手を前に出す人が多いです。狙いが前に付いている人は、離れの瞬間に振り込もうとしがちです。狙いが高い人は、当然、狙いを下げながら離す人が多く、反対に狙いが低い人は、離れの瞬間に突きあげながら離す人がいます。このように狙いは、しっかりと付けない...

弓道で引き分けや会で肩が上がる、あるいは肩が前に出るということはありませんか?肩の動き、特に弓手の方ですが、弓構えから打起こし、引きわけ、会、離れに至るまで肩の位置は動かさないのが基本です。例えば、引き分けのときに肩が上がってしまうようなら強く押しすぎて左肩に力が入りすぎ、その結果、弓手肩が上がってしまう。逆に強く引きすぎると右肩に力が入りすぎて妻手肩が上がりやすくなってしまいます。肩が前後に動い...

私が常々意識している教えに守破離があります。守破離とは、修行の順序(段階)を説いた教えで、室町時代に能役者(能作者)だった世阿弥(ぜあみ)によるものです。簡単に言えば、「守」で基本の流儀を習い、「破」で他流も学び、「離」で独自性を出すという教えです。弓道をしている初心者はもちろん中級者も、上級者を目指すなら守破離を旨とするといいかと思います。考えてみれば弓道教本には上級者になるための方法は書かれて...

「取り懸けに違和感がある」なんてこと、ありませんか?取り懸けは右手に矢を取り添えて弦を持ち弓を引く用意をすることですが、基本の形は弦を人差し指と親指で挟むこと。取り懸けが自己流になっている人もたまに見かけますが、正しくきちんと行わないとスムーズに離れを行うことができなくなります。そんな取り懸けはゆがけ帽子の向きだったり、押さえ方、矢や筈の位置など注意すべき点は色々ありますが、違和感があるという人は...

弓道の五十重文字のひとつに弓手の手の内と弓というのがあります。手の内で重要なことは中押しであることですが、弓は握り込まず、手のひらをすぼめるように親指の付け根と小指の付け根を近づけるような締め方をし、中指と弓が十字に交わるように注意しなければなりません。また、的に対して真っすぐに押す中押しにするためには手の内を作るときに天文筋を正しく当てることも大切でしょう。天文筋に沿って弓を握れば拳の盛り上がっ...

自分の八束いっぱいに引き込んだ状態が会ですが、会の構成は五十重文字。これはすでに説明しているので省きますが、会において重要なことは伸び合い・詰め合いです胸弦と頬付けがついた会の状態から、弓の圧力に対して弓に負けないように張り合うということが伸び合いです。したがって、弓力に負けないように張り合うことであって、決して矢を引き伸ばすという状態ではありません。詰め合いというのは、形の上で発射の姿勢を整える...

口割が低い状態になっている方へ。右手が肩の前にきて、口割が引くってしまう主な原因は、横から引きつけているから。今のまま練習してどうにかなる問題ではありません。そもそも弓手(右手)は肩の前ではなく、右肩の上にくるようにしなければ、正しい口割の位置にきません。弓の弦が胸に当たることを胸弦といいますが、胸弦と矢が頬につく頬付け、そして口割(口の高さ)が理想です。この状態が会。口割より矢の高さが下がってし...