離れ ひねり 増渕敦人 弓道上達革命

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離れでのひねりはどのように意識していますか？

 

和弓は弓の右側に矢を番えてあり、そのまま真っすぐに押すと右側に飛ぶ傾向があり、それを抑えるには力が必要になり、これがひねりといいます。

 

離れは、会において伸び合い、集中が十分になされ矢が発射される瞬間の動作になり、この離れがそれまでの行射の全ての正しい動作を壊し、自己嫌悪に陥るか、矢が的の中心に吸い込まれていき、喜びを感じることができるかを決めます。

 

 

そのため、離れは射の中でも最も難しいと言えるかもしれません。

 

弓道はたった1本の矢を引くなかに様々な要素が含まれており、引き方も指導法も各流派によって異なります。

 

そうしたこともあり、手の内の指先に力を入れ、離れで捻り押しをするほうが、強い離れになってよいと教える方もいるようです。

 

 

そうすることで、離れの瞬間に手首が左に折れるからです。
確かに、矢勢が良くなり的中もしますが、矢が左右に散りやすく定まりません。

 

的中を高めるために一番必要なのは回転力(横の捻りの力）を一定にすることではないかと考えます。

 

そのためには、手の内を正しく理解することが必要です。
手の内の重要な役目はひねりが常に変わらないようにすること。

 

 

それを角見がやってくれるわけです。
ですので、指先では余分な力を使わずに、自然な角見のひねりだけでいいのです。

 

つまり、ひねりは手の内にまかせて、あとは弓を真っ直ぐ押してやれば捻りは常に一定になるはずです。

 

実際、上級者は人差し指と親指だけで弓を支え、他の指をすべて離して弓を引いても、きちんと弓返りします。

 

 

毎回同じひねる力を弓に伝えるには、弓が押し返してくる力を利用するといいかと思います。

 

それ以上の力でひねろうとする意識が、毎回違う力が加わる原因をつくり出し、左右に矢が散るのです。

 

とは言え、離れの瞬間に手の内をどう意識するのかは自分では難しいものです。

 

 

これは初心者はもちろん、中級者の方でも離れでの手の内、馬手と弓手のバランス、力の入れ具合など、疑問に思われていることも多いと思います。

 

そのような方こそ、上級者の意識していることなど、参考にしてみることで、効率よく上達でき的中につながるはずです。

 

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